アイデンティティクライシス
自分が自分じゃなくなる瞬間、地に足がつかなくなる感じというか、
見える景色や聞こえる音が全て映画を見ているような感覚に陥ることがある。
つい最近もそうだった。
自分が本当になにが好きなのか、なぜそれが好きなのか、或いはなにに嫌悪感を抱き
どういう理由でそれを拒絶するのか、自分について考えれば考えるほど見えない穴の
中へ突き落とされていくような気がした。
外に出かけるようになって、友人と話している中ではっとするようなことがあり、
それから少しづつ自分の価値観を客観的に見ることができるようになり楽になった。
頭のうしろから亡霊のように、景色を眺めていた自分が元の自分に戻ってくるかのように、以前あったおかしな感覚も正常に戻りはじめた。
例えば、なにかしらの出来事によって、自我が崩壊しかかったとしても
なにを貫いて、なにを諦めるか。常に考えることはやめたくないと思う。